読者の皆さんの中で英語ができると自信を持って言える人は何人いるでしょうか?

今回はタイトルにもあるように英語と平均年収の相関関係を見ていき、英語ができる・できないという能力の差で年収にどれくらいの差があるかを検証していきます。

年収の前に、英語はいま本当に求められているのか?

年収と英語の相関性の前に、まずは現状把握をしていこうと思います。

「グローバルグローバルってニュース番組でも新聞でも言われることが多いですが、社内では一向に英語を使う様子も外国人が多くなる様子もない」という会社もあるかと思います。

果たして本当にグローバル化は言うほど進んでいるのでしょうか?本題に入る前に少しだけ現在の状況をデータで見ていこうと思います。

インバウンド市場の拡大でBtoCでも英語力が必要に

まず国内の状況です。

(出典先:(株)ホットリンクhttps://www.hottolink.co.jp/blog/2016-03-31)

ご覧の通り、訪日外国人観光客数は右肩上がりで増加しています。

2016年時点で2404万人、シンクタンクの発表資料によると、2020年には約4,000万人に近くに達し,さらに日本政府は目標として2030年には約6,000万人を目指すと公言しています。

それに伴い、インバウンド市場も2015年時点で約3兆5,000億円から、2030年には約16兆円と現在の3倍以上に拡大していく目標も同時に立てられています。

2020年の東京オリンピックなどもあって、インバウンド市場を中心に英語力が求められていくことが分かります。

(出典参考:観光庁より筆者作成)

また、こちらの円グラフですが、先ほどの話に伴って訪日外国人観光客の旅行消費額も年々増加傾向にあります。

近年は隣国の中国や台湾、韓国などのアジア圏からの観光客がやはり多くなっていますね。もちろん欧米諸国からも観光客は訪れていますが、圧倒的にアジア圏からが多いです。

年収で見る!〜企業内では英語力がやはり強く求められる傾向に〜

それでは日本企業会社の中を見ていきます。英語は本当に年収に響いてくるのでしょうか?

以下はテンナイン・コミュニケーションズが2016年9月28日に発表した、部下の人事評価や人事にかかわる一般企業の経営者・役員及び会社員200名を対象に行ったインターネット上でのアンケートです。

うーん、約50%が英語のレベルによる年収の格差を感じていますね。

2人に1人が英語と年収に相関性を感じているとすると、これはかなり大きなことだと思います。

ちなみに、下の図を見ると昇進スピードも同じように約50%が格差を感じているようです。

「格差がある」と答えた人に、「いつ頃から格差を感じたか?」と質問をしたところ、30代が全体の58.2%になったそうです。

日本企業であれば30代は横並びでスタートした20代が終わってちょうど誰が出世コースに乗ったかが分かり始めてくる年代ですので、この回答にはうなづけます。

昇進スピードに格差があるということは、昇進=年収アップを同時に意味するため、必然的に年収との相関性を多くの人が感じているということになります。

ちなみに外資系企業ではこの格差は63.2%に跳ね上がります。やはり他の海外拠点の社員や社内の多国籍社員たちと円滑にコミュニケーションが取れないと評価はされにくいようですね。

英語が話せない人は、たとえ外資系企業であっても年収はそこまで高くならない人も多いのではないでしょうか?

(上記画像出典・データ参考URL:http://news.mynavi.jp/news/2016/09/28/366/)

 

それでは、より語学力の側面に基づいた英語と年収の関係性を見ていきます。

DODAが2014年に行ったエージェントサービスで保有している求人データ・転職登録者データなどから調査した「英語力と転職力の関係」に関するデータを見てみるとこのようになっています。

(参照データ引用先:https://doda.jp/guide/saiyo/011.html#04)

TOEICテストを受けている人の方が転職成功率は高く、特に金融・メディカル・モノづくり系エンジニアなどは他の業界・業種に比べて高い傾向にあります。

どれも海外への投資・モノの輸出入などのやり取りが頻繁に発生するので当然と言えば当然の結果かもしれませんが、軒並み英語力は日本企業全体で必要とされていることが分かりました。

転職の大きな要因として年収もありますので、年収アップに英語力が一役買っているということは転職においても言えることだと考えられます。

英語と平均年収の関連性データ

英語と年収の関連性について、ついに本題です。

2016年にキャリアインデックスという会社が1,000人の働く男女に取ったアンケートでは、英語と年収の相関関係の結果はこのようになりました。

その結果、年収700万円以上の人の48.4%が英語の読み書きができ年収500万円以上〜700万円未満の人になると34%、年収500万円未満となると22.4%と段階的に英語ができる人の割合が下がっていったそうです。

 

(出典参考URL:https://www.rarejob.com/englishlab/column/20161015/)

このアンケート結果を見ると、英語ができる人はどうやら年収が高いということが言えそうですね。

「英語ができる年収700万円の人」と「英語のできないと500万円未満の人」を単純に比べたら200万円程度の差がでるわけですから、確かにこれは大きな差になります。

とりわけ外資系企業であれば高い年収かつ英語を使わざるを得ないという環境になるので、このグラフに当てはめて考えた時によりなるほど!と思えます。

なぜ外資系企業は高い年収を払い続けられるのか?

英語と年収について見てきましたが、ここで少し外資系企業のことを説明しましょう。

外資系企業は、その名の通り海外から資本を入れられている会社です。Googleやamazon、IBMやAppleなどがこれらに当てはまります。

就職活動を一度したことがある人なら分かるかと思いますが、外資系企業は何よりも圧倒的に高い年収で有名ですよね。

ところで、外資系企業が高い年収を払い続けられることに対して疑問を持ったことのある人はいませんか?

高い年収を社員に払い続けられる背景には主に2つの理由があります。

1.高いスキルを持った人材の確保

日本は年功序列制で給与が上昇していく企業の多い国ですが、これは欧米の賃金システムとは大きく違うものです。この年功序列型の賃金システムの元だと、仕事ができる若手が仕事の出来ない中堅社員よりも給与が低いという現象が起こってしまいます。

反対に、欧米企業のほとんどは、成果主義なので高いスキルを持った人間に対して高い給与を、低いスキルの人間には低い給与をと「スキルに基づいた賃金制度」を取っています。UP or OUT(キャリアアップかクビか)という考え方も有名ですよね。

そのため、給与以上の働きをする人材を確保するのが当然の文化から、高い報酬を払ったとしてもそれ以上の利益を生む人間を雇うのでどんどん高い年収で優秀な人材を囲んでいきます。

近年の日本のベンチャー企業はこの成果主義システムを取っている会社が多くあり、ベンチャー企業で自分の力を高めて天井知らずに自分の給与を上げていきたいという若者が増えてきています。

ベンチャー企業はフェーズにもよりますが、資金がそこまで潤沢で無い企業の方が多いので、企業側から見た時に成果主義の方が管理しやすいという側面もあります。

2.退職金等の分を年収に回している

2つ目の理由として、外資系企業は退職金や福利厚生などの分のお金をあまり出していないというものがあります。

ご存知の通り、日本企業は福利厚生に大変力を入れており、そこを新卒・中途採用問わず会社の訴求ポイントとしています。

しかし、外資系企業ではこのようなことはあまりありません。退職金がほとんど出さない代わりに、その分を全て年収(給与)に回しています。

1,000万円程度であれば日本企業で役員にならなくても達成できますが、1,500万円や2,000万円などの超高年収は難しいので、日本人離れした高年収を狙う場合は、外資系企業でキャリアアップを図ってみてはいかがでしょうか?

正直、英語は年収に結びつかない?

ここまでまとめておいてあれですが、「英語は年収に結びつかない(こともある)」という話をしようと思います。早とちりで途中で記事を読むのをやめてしまわれた方、申し訳ありません。

この記事はきちんと最後まで記事を読んだ方が得をするように構成しています

当たり前ですが、「英語力がある=仕事ができる」というのは間違ったバイアスのかかったモノの見方です

仮にこの前提が正しいとしたら、ネイティブスピーカーが全員とんとん拍子に出世していくことになりますが、そんなことは実際問題ありません。「仕事ができる人」の中で「英語ができる人」を企業は評価し、年収を上げていきます。

以上から英語能力に関して、まずは日常会話などの基礎的なコミュニケーションが取れる能力があれば問題ないと筆者は考えます。あくまで英語はコミュニケーション上のツールなので、初めは自分のスキルを上げておきましょう。

実績ができてスキルに自信がついてきた段階で、英語の勉強を上げて市場価値を上げるようにしていきましょう。

英語と年収の関係のまとめ

みなさんいかがだったでしょうか?

英語と年収の関係性は一概に相関関係にある、とは言い難い現実もあることが分かりましたね。

結論ですが、ビジネスマンとして他の人よりも優位なスキル・人間性があることが前提で、それに英語が掛け算されて初めて評価され年収アップに紐付きます。

英語はできるけど仕事はできないという人は、年収が低い傾向にあるということをしっかり頭に入れた上で、自分のキャリアアップ要素に優先順位をつけて能力を適切なタイミングで伸ばしていきましょう。

反対に、スキルはあるけれど英語ができないという人の中で「年収」が働くことの大きなモチベーションとなっている場合は、すぐにでも英語の勉強を始めましょう。

海外企業・外資系企業への転職で年収アップを図らないと、とてももったいないですよ!

 

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ABOUTこの記事をかいた人

YamaguchiTatsuya

学生時代に編み出した「独自の学習方法」による効率的で楽しいTOEIC高得点のコツ等を書いています。 大手IT広告代理店国際事業推進部→某教育系スタートアップ執行役員→ブランディング(入社案内・理念浸透ツール等の制作) グローバル教育研究所認定講師。