TOEFLライティングセクションでは、英語のスキルを示すための英作文にかけられる時間はたったの30分です。
しかしそんなとき「あれ、とても大切な部分で間違ってしまったんじゃないか」と不安になってしまいます。
不安になることよりも、もっと簡単にミスを防ぐ方法とはなんでしょうか。
TOEFLライティングセクションで成果をあげるための最も大切なアドバイス
時間を制限されたなかで論をたてるというのは、決して普通のコンディションではありません。
ここでは、ライティングをひとつ仕上げるために闘わなくてはならないものを考えてみたいと思います。
なぜならこのことは、ネイティブ・スピーカーにとっても大変なことだからです。
言うまでもなく、多くのTOEFL受験者がライティングセクションを最も厄介だと感じています。
そのように感じてしまい、何か手だてを探すことはごくごく自然なことなのです。
今日皆さんにお伝えしたいのは、そんなTOEFLライティングセクションを無事に乗り越えるために必要な情報、そのすべてなのです。
なぜTOEFLライティングを磨くのか
そりゃ高い得点を挙げたいからだよ。簡単な質問でしたか?
しかし、これだけがライティングを磨く理由ではありません。
TOEFLを受験するからには、受験する方は別国の大学への進路を望んでいるはずです。
TOEFLは、留学生が苦労するであろう様々な英語の要素に基づいて作成されています。それについて勉強することは、海外の大学で勉強する準備にほかなりません。
TOEFLで高得点をたたき出すということは、より高水準で留学の準備ができているということを示すのです。そこでは、教授によってあまり馴染みのない項目について英語でディスカッションをしたり、英語で文章を書いたりすることが求められるでしょう。
最も多くの受験者がやってしまうミス(と、私がそれを知っているワケ)
以前TOEFLの採点をしていたことから、週に何本ものライティングを読んでいました。
その時は何度も何度も同じミスを目にしたものです。
いったいどのようなものがあったのか、大事なことなので、本題に入る前に皆さんにお伝えしておきます。
第一に、受験者は採点者に対して英語があまりできないとか、最初に述べるべきではありません。
受験者がネイティブでないことなんて、採点者は重々承知なのです。そもそもの期待値が低いのに、こうしたことはさらに印象を悪くしてしまいます。
二つ目には、固まってしまってほとんど何も書かないということです。
何か書いていれば、それは何もないよりマシというものです。時間だって限られているのですから、完璧など求められていないのです。
最後に、これまで述べてきた自由記述セクションと、統合記述セクションとは全く別物であるということです。
そちらでは、受験者の意見やアイデアを書き込むべきではありませんから、別々に対策をすべきなのです。
TOEFLライティングセクション(自由記述)を突破する!10の簡単なポイント
いくつかの基本的な方法で、TOEFLスコアを向上させることができます。ここでは、皆さんが実際に学習できるように、それらをお伝えします。
皆さんの英語教師の方がおっしゃる内容とは違うことがあり驚いてしまうかもしれませんが、どうかご安心を!
今から述べる内容は私がよくよく考えたうえでの結論ですし、皆さんのスコアが下がってしまうようなことはありません。
(1) 試験前に、時間制限を設けたライティングを練習しよう
英語の授業のために英作文を準備するのと、TOEFLライティングセクションの準備をすることは全く異なります。授業のための作文であれば、内容を検証するためにいくらだって時間をかけてもいいのですから。
時間制限があると、事態は変わってきます。速く考えて、速く書かなければなりません。
しかも正確に。これこそ、受験者が練習しなければいけないことなのです。
しかももしタイピングが苦手というなら尚更、この練習を時間制限のなかで、30分きっちりと計って実践してみてください。
時間が経過したら、自身の文章を見返してみます。
文法はどうですか?
果たしていくつのセンテンスを作ることができたでしょうか?
これを、週に何回かやってみるのです。たくさん練習することで、TOEFLに重要な思考の速さと、タイピングの速さが見についてきます。
(2) 量より質を
より簡潔に、より良い文章が高得点を得ます。
4、5というスコアを受ける文章というのは、たいてい1パラグラフに収まっています。
しかしながらもっと長い文章は、結構2、3ぐらいのスコアになってしまうものです。
上手い言い回しと明確な言葉づかいができていれば、論旨をひとつの簡潔なパラグラフにまとめられるはずです。これが、スコアを上げるためにとても重要なのです。
もし文章が長すぎれば、文法や語彙を確認するのにも慌てなければなりません。しかも不必要な繰り返しや冗長な詳細まで書かなくちゃいけないことになるでしょう。もちろん、英語の能力を示すことができないくらいに短くなってしまってもいけません。
(3) 簡単な、いつでも使える英文パターンをいくつか押さえよう
TOEFLの採点者は、受験者がどのようにバラエティーある英文を作る力があるのかをみています。
なので、自身の引きだしにbutだけでなく、however、さらにalthoughというように備えておくべきです。
英作文で練習し、TOEFLの実践練習でそれらを使っておきましょう。単一な文章の繰り返しでは、ハイスコアは望めません。
文法に卓越する必要はありませんが、文章のバラエティーを示すことは大切です。
(4) TOEFLにおける「キュー」を押さえておこう
TOEFL受験当日は、トピックについて考えている暇はありません。トピックは予想不可能なものが示されるのですから。
しかし、TOEFLテストの作成団体はそのホームページで、トピックの例を示してくれています。これを読んでおけば、よい準備となるでしょう。
そうしたトピックの例において繰り返し使われている「キュー」サイン、つまり「好ましい」とか「反対する」とか作文の構成を決める一言を掴んでおき、実際にすぐ対応できるように準備しておくのです。
自分自身に問いかけてみてください: どんな風に書こうかな?賛成?それとも反対?
こうしたトピックのパターンさえ押さえれば、試験のなかで素早く、正解に近い文章を仕上げることが簡単になります。
(5) 意見を示す(それか、それらしく見せる)
意見がない、なんて述べてはいけません。
試験は議論するための文章を作成する場です。
多くの文化において率直な意見は避けられるものですが、TOEFL自由記述においてはそれを示さなければなりません。
もしそうしたことに慣れていないのであれば、訓練あるのみです。
何かを読んだり聴いたりしたら考えてみましょう: 賛成かな?それとも反対?この意見を支持する?しない?
他の英語を学んでいる人とお茶をしながら、最近の出来事について話してみましょう。
意見を話すことは、書き下す練習になります。
TOEFL試験当日は、もし本当にそうではないにしろ、論じやすい立場で英文を作ることです。
もし意見がないのであれば、でっちあげてしまえばいいのです!
(6) 文章を作る前に頭のなかを整理しよう
トピックをみてすぐ作文を始めるのではなく、ちょっとの時間構成を考えておくことをおすすめします。
3分以内で、なにを書くのか決め、その理由や具体例を挙げてみるのです。さっきも書きましたが、賛成なのか不賛成なのかを示す必要があります。
そうすると、両方の立場で考えを整理して、より明確に論述できるほうを選ぶことが大切になります。
(7) メインテーマを述べよう
これは、採点者が初めにチェックする項目です。ですから初めにその英作文のメインテーマを、確実な英文で書いておくのです。
わざわざそのためのパラグラフを設ける必要はありませんが、明確にテーマについて記述していることは示しましょう。
これは先程述べた「キュー」から導いてくることができます。
たとえば、「キュー」で示された内容が「学生でありながら働いている若者がいる国々もありますが、これは良いことでしょうか」というものであれば、「学生でも、働くということは良いことです」、あるいは「学生でありながら働くことは好ましくありません」とメインの考えを述べることができます。
単純に「キュー」で用いられている単語をそのままに、意見を強調する一文を作るのです。
そのほかの記述は、この一文を補強し、より明確にしていくために書いていきます。
TOEFLの「キュー」をみてそれぞれに対して、ここで述べたようにメインテーマを示す一文を作ってみましょう。
試験当日に示されるトピックは、おそらく見たこともないものでしょうが、それでも大意としては変わりありません。
別に意見を記述するのに特別な知識は必要ありませんし、メインテーマを述べる練習をしておけば、非常に簡単なことなのです。
(8) 個別の理由や詳細を書こう
TOEFLの問題では、主な意見に対する理由や詳細を書くことが求められます。
なぜなら、スコアの高低は理由や実例の多さに左右されるのです。
とてもいいスコアを出すには、最低三つの正確に記述された理由と、その個別な詳細を書かなければなりません。
試験前の練習では、この点を忘れずに実践してください。
多くの受験者が実例を示すのに困ってしまいますが、高得点を出すためには重要なことです。
先程の「頭のなかの整理」や理由づけの訓練をしておきましょう。
試験中にそんなことはできませんから、別に統計を引き出してくることは求められません。
必要なのは、日頃の経験のなかで理由づけや実例の提示ができるよう、備えておくことです。
(9) トピックに集中しよう
残念ですが、与えられたトピックを変えたり、トピックを選ぶことはできません。
試験ではそのトピックだけに集中することです。これを肝に銘じてください。
TOEFLの採点者は「事前に作られた」英作文に対してはとても敏感です。
受験者のなかでは、あらかじめ覚えておいた英作文を試験で披露する人がいます。その結果は、トピックを見失い、とても低いスコアを受けるというものです。
トピックを間違えて別のことを書いてしまうというのは、低スコアに直結します。
英作文の暗記はオススメできないですね。
本当に、たくさん努力して英作文そのものを勉強するほうが非常に効果的です。もしトピックのなかに分からない単語があれば、文脈から想像しましょう。
そして、与えられたトピックについて述べることに全力を尽くすのみです。
その他の関係のない文章で主張を乱してしまうと、スコアを下げてしまうだけです。
(10) 余った時間で見直しを
ネイティブ・スピーカーだって英作文をすればちょっとした間違いを犯しますが、TOEFL受験者の場合は尚更です。
最後の3分程は、間違いを探す時間にとっておきましょう。
もちろん文法をしっかり勉強しておけばミスが減りますが、しばしばタイプ・ミスがあるものです。それらも減点に繋がってしまいます。
ここまでで、今回の話は終わりです。次回まで、勉強をがんばりましょう。健闘を祈ります!
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以上、本記事はやや抽象的になりましたが、
上記のポイントを学習に取り入れてスコア達成に向けて歩んでいきましょう!