こんにちは、Dです。
TOEICの点数アップのおかげで、何とか仕事の道を見つけて生き延びてきた東大大学院卒の男です。
TOEICというとリスニングが主に取り上げられますが、もちろんリーディングもきっちり点数が取れないとハイスコアは望めません。
今回の記事では、主に最難関のPart7を題材に英語の文章の精読と速読について、勉強法を考えてみたいと思います。
さらに難化!対策なしでは太刀打ちできないTOEIC Part7
2016年に、TOEICの問題の一部が変更されました。
Part7に限ってお伝えすると、変更点は以下の通りです。
・トリプルパッセージ問題、文章挿入問題など問題のバリエーションが増加
・問題数が48問から54問へ増加
つまり、問題が質量ともに増えました。もちろん、時間はこれまで通り75分のまま。
もともとPart7はリーディングセクションの最難関だったわけですが、今回の問題変更によってより難しくなったことになります。
きちんと対策しないと、かなり英語力のある人でも時間不足でスコアが伸び悩むことでしょう。
まずは精読!文の構造を見抜くための文法の復習
Part7では、かなりの量の文章を読まなければいけません。
最終的には、これを1問1分くらいのペースで解き進めなければいけないわけですが、その一方で正確に情報を読み取る必要もあります。
そこで、「精読→速読」の順番でリーディングを勉強するのがよいでしょう。
まずは「精読」ですが、精読というのは要するに「複雑で長い英文から的確に必要な情報を読み取ること」です。
精読のためには、ある文法知識を思い出していただく必要があります。
それは…「SVO」です。
Sとは主語、Vは動詞、Oは目的語のこと。英文には、必ず主語と動詞があります(目的語はないこともありますね)。
どんなに長い文でも、SVO以外は修飾語。長い文の読み取りに苦しんでいる人は、まず「誰が」「何をしているか」をつかみましょう。
それができたら、いわゆる「5W1H」を読み取るようにしてください。
「いつ(When)」「誰が(Who)」「どこで(Where)」「なぜ(Why)」「なにを(What)」「どうやって(How)」のことです。
実は、これが問題になっていることが多いのです。多くの文章量に惑わされることなく、これらの情報を確実に読み取れると、読みの精度=精読が上達しますよ。
どうすれば速読できる?答えは徹底した過去問演習
精読がある程度できるようになったら、徐々に速く読む練習へ移ります。
英字新聞を速読するのと、TOEICのPart7の文章を速読するのは同じ「速読」でも質が全く異なります。
最大の違いは「問題の有無」。
英字新聞の場合、文章の持つ情報量を過不足なくつかみ取ることが必要です。それに対し、TOEICのPart7の場合は問題を解く(選択肢を選ぶ)ことが第一。
極端な話、文章を読まなくても問題さえ解ければ事足りるわけですね。
したがって、問題の本文ではなく設問文の内容を一問当たり5~10秒程度で把握します。そして、設問で問われていることに対応しているのが本文中のどこなのかを見つける意識で本文を読むのです。
ちなみに、設問の順番とその根拠が出てくる順番は一致しています。最初の設問の答えの根拠が、文章の最後の方に出てくることはありません。
Part7では、文章が一種類なのが「シングルパッセージ」、二種類なのが「ダブルパッセージ」、三種類なのが「トリプルパッセージ」と呼ばれています。どの問題も、設問を見てから本文中のヒントを探す意識で読み進めるような「速読」で対応可能です。
あとは、ひたすらTOEICの問題集や過去問で演習量を増やしましょう。
残念ながら、英語の小説や新聞を読んでも時間対効果は薄いです。TOEICのPart7は、Part7用のテスト対策をしなければいけませんよ。
まとめ:リーディングの対策もきっちりこなしてTOEICスコアアップ!
TOEICでは、リスニングもリーディングも495点と同じ配点となっています。
リスニングにかまけてリーディングの勉強をおろそかにしていると、試験本番で泣きを見ることになります。
今一度自分のリーディングセクションの問題の読み方と解き方を見直して、TOEICに特化した特訓を積み重ねるようにしてくださいね。