就職や進学の際に、持っていると有利な資格としてTOEICが有名です。日本で最も知られている試験と言っても過言ではないでしょう。しかし、TOEICの試験とTOEIC IPの試験の違いをご存知の方はあまり多くないかと思います。
一般的なTOEIC スコアというのは、TOEIC IPテストではなくTOEIC公開テストのスコアを言う、というような風潮がありますが、その定義も正式なものではありません。
では、TOEIC IPとTOEIC 違いは一体何なのでしょうか。
TOEIC IPとTOEICの違い
最も大きな違いとしては、TOEICテストでは毎回、新しい問題が作られ出題されますが、TOEIC IPテストでは、過去のTOEICテストで出題された問題の再利用というような形で、再度出題されます。
また、TOEICテストはTOEIC協会が開催し、年に何回、どこで開催されるかも決まっています。
しかし、TOEIC IPテストは、企業や学校などの団体が申し込みを行えば、自由な時間に、自由な場所で行うことができるのです。他にも細かい違いはいくつかありますが、大体はこの二つが大きな違いとなります。
TOEIC IPとTOEICはどちらが有利?
では、TOEIC公開テストとTOEIC IPテスト、どちらを受けた方が有利かという違いはあるのでしょうか。
まず、それぞれの問題の難易度に関してですが、これは双方大差がなく、同程度であると言えるでしょう。TOEIC IPテストの問題が再利用されたものとは言え、毎回のTOEICテストでは200問の問題が出題されており、その回数もかなりのものになっています。問題用紙を持ち帰ることのできないTOEICテストで、これだけの問題の暗記は不可能と言っても良いため、IPテストだからといって有利であるということにはなりません。
また、TOEIC公開テストとIPテスト、どちらも公式のスコアであるため、履歴書に記載することができます。
しかし、公式認定書は公開テストでしかもらえないので、必須の場合は注意するようにしましょう。