みなさん初めまして、Mと申します。
私が独学で英語を勉強をし始めたのは23歳のとき。学生時代は全く英語に無関心で、海外に行くなんてとんでもない!と思っていました。
そんな態度で授業を受けていたため、成績はもちろん下の方。テストでは一夜漬けでなんとか覚えた単語だけが頼りでした。
今回は英語力ほぼ0の時代から英語上級者の仲間入りを果たした私の道のりを紹介します。
・かっこよく英語を話すには?
TOEICで高得点をとりたい!とか、仕事でどうしても英語が必要で…、というような明確な目標・目的があった訳ではなく、ただただ「英語を話せるとかっこいいだろう」というなんとも曖昧な理由で勉強を始めた私。
どうやったらかっこいい英語使いになれるかだけを考えて、まずは発音を勉強することにしました。
はじめに取り組んだのはフォニックス。全ての母音子音を丁寧にゆっくりと発音し、口を慣らしながら口の周りの筋肉を鍛えていきます。最初は思うように口や舌が動いてくれず、ネイティヴ発音と自分の発音を比べてはげんなりする毎日。しかしかっこいい発音への憧れは強く、練習を繰り返すうちにうまく言えなかった単語も言えるようになっていきました。
そして同時にYouTubeやPodcastなどを使って、大量の英語を聞き流します。
もちろん何を言っているのかさっぱり分かりませんでしたが、カタカナ発音に慣れきっている耳をネイティヴの発音に慣らすことで、自分の発音の矯正にもつながりました。
フォニックスをある程度勉強したら、次は音読の教本を使ってひたすら口を慣らし、体に英語のリズムを覚えさせます。そして文法やボキャブラリーの学習へと進んでいきました。
・殻を破れなかった英語留学時代
独学で2年程勉強しつつも何か物足りなさを感じていました。
オンライン英会話も試しましたが、英語で話すのは1日30分〜1時間程度。
もっと英語環境に浸りたい、本場でしっかり学びたいという気持ちが芽生え始め、語学留学を決意します。
語学学校激戦区のバンクーバーに降り立ち、これで私も英語ペラペラだわ、なんて淡い夢にこころを弾ませていました。
ところが授業を受けてみてびっくり、周りの生徒の発言力がすごいんです!文法は間違いだらけですが、「自分の意見を聞いてくれ」と言わんばかりに身を乗り出し、完全に圧倒された私は隅の方でどんどん小さくなっていきます。もともと内気な私は、自信にあふれた他の生徒たちと張り合う自信もなく、ますます自分の殻に閉じこもってしまいました。
留学から3ヶ月経ち、自然と口からでる言葉数も多くなってきましたが、相変わらず間違いを恐れて発言できないまま。発言力がなければ得意分野を伸ばそうとひたすら机に向かって勉強してしまい、1年弱の留学生活、せっかくの英語環境を十分に活かすことができませんでした。
そして再び挑戦
ひたすら机に向かっていた語学留学時代を振り返り、このままではいかん!とワーキングホリデーに挑むことにしました。
今回の舞台はオーストラリア。内気な性格は相変わらずでしたが、今回は仕事を見つけるというミッションもあったため、勇気を振り絞ってたくさんの人に声をかけました。
そこで気づいたのは、みんな同じ立場で同じように悩んでいるということ。
個人個人で英語力の高い低いはあるけど、みんなで情報をシェアしてお互いを助け合っている。私よりうんと英語力の低い人でも積極的に動き仕事を見つけていたり、英語力が高い人でもなかなか仕事が見つからないと嘆いていたり。
英語力をつけることだけに焦点を当てすぎて、そのものさしでしか物事を測れなくなっていた自分に気づきました。それが分かると、もっとリラックスしてこの瞬間を楽しもうと思えるようになり、次第に友達も増えていきました。
自分の英語力を卑下することなく自由におしゃべりして、初めて「世界のいろんな人と話す楽しさ」を実感します。友達の口癖を真似てみたり、「これは使える!」と思ったフレーズを盗んで使ってみたりする余裕も出来ました。するとあれよあれよという間にスピーキングが伸びていき、久しぶりに出会った友達にびっくりされるほどになっていました。
まとめ
憧れから始まった私の英語学習。
英語力を伸ばすことだけ考えていて、「英語はたくさんの人と交流する一つのツールである」ということに気付くまでに、少し時間がかかってしまいました。
もちろんあの格闘した日々は無駄にはなっておらず、私の英語力の土台となって支えてくれています。特に初期に始めた発音学習は、その後たくさんの方に太鼓判を押していただき、自分の強みという形で勉強の励みとなりました。
一度身についてしまうとなかなか修正が難しい発音を、最初に勉強したことは間違いではなかったと思っています。
英語というツールを使えることで、できることや楽しめることの幅がぐんと広がります。みなさんも、勉強していく上でたくさんの壁に出会うと思いますが、その過程をも楽しんでリラックスして取り組んでいただけたらと思います。