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TOEFLの勉強法

2026年版TOEFL iBTは何が変わった?新形式と勉強法

2026年1月21日からTOEFL iBTは問題タイプが大幅に変わり、Reading・Listeningは2段階の適応型、スコアは1〜6(0.5刻み)に。変わらない点と、対策で優先すべきことをETS公式情報で整理しました。

TOEFL iBTは2026年1月21日に、問題タイプ、出題の仕組み、スコア表示の3つが変わりました。 短い課題を数多く解く形式になり、ReadingとListeningは途中で難易度が分かれる2段階の適応型に、スコアは0〜120点から1〜6(0.5刻み)の表示になっています。一方、4技能を測ること、スコアの有効期限が2年であること、自宅受験を選べることは変わっていません。勉強は、長文を解く練習の量を増やすより、つづりまで書ける語彙と、短時間で英語を組み立てる力を優先するのが今の形式に合っています。

以下の試験内容はETSとETS Japanの公式ページで2026年11月8日に確認したものです。

「TOEFLの形式が変わった」という話には、2023年7月の変更と2026年1月の変更が混ざっていることがあります。「時間が短くなっただけで、ライティングが少し変わった程度」という説明は2023年の変更の話で、2026年の改訂には当てはまりません。

数字で見る新旧の違い

いちばん大きな変化は、設問の数です。Readingの設問は20問から50問に増えたのに、時間は短くなりました。1問あたりの文章が短くなったということです。

セクション2026年1月より前2026年1月21日以降(目安)
Reading35分・20問約30分・50問
Listening36分・28問約29分・47問
Writing29分・2課題約23分・12問
Speaking16分・4課題約8分・11問

出典:旧形式はETSの2025年6月時点の公式ページ(Internet Archive)、新形式はETS「Test Content and Structure」(2026年11月時点で確認)。

上の時間に導入説明は含まれていません。ETSは全体で約2時間を見込むよう案内していて、適応型のため時間と設問数は前後します。「試験が90分になった」という説明を見かけることがありますが、会場や自宅で確保する時間としては約2時間で考えてください。

今の試験で何をするのか

各タスクの中身は次のとおりです(ETS Japan「改訂に関する概要」、ETS「Updated TOEFL iBT Test Overview」、2026年11月時点で確認)。

セクションタスクやること
ReadingComplete the Words約70〜100語の学術的な文章で、単語の後半の欠けた文字を補う
ReadingRead in Daily Lifeメールや掲示など約15〜150語の日常の文章を読み、選択肢から選ぶ
ReadingRead an Academic Passage約200語の学術的な文章を読み、選択肢から選ぶ
ListeningListen and Choose a Response短い発言を聞き、最も適切な応答を選ぶ
ListeningListen to a Conversation2人の短い会話を聞いて答える
ListeningListen to an Announcement約40〜85語の学内アナウンスを聞いて答える
ListeningListen to an Academic Talk短い講義を聞いて答える
WritingBuild a Sentence(10問)語句を並べ替えて、会話の流れに合う文を作る
WritingWrite an Email(1問・7分)設定に沿ってメールを書く
WritingWrite for an Academic Discussion(1問・10分)教授の問いと学生2人の意見を読み、100語以上で自分の意見を書く
SpeakingListen and Repeat(7問)聞いた1文を8〜12秒以内にそのまま繰り返す
SpeakingTake an Interview(4問)録画の面接官の質問に、各45秒で答える

ETSの試験仕様書では、Readingの50問のうち30問がComplete the Wordsです(採点されない問題を含む数え方で、仕様書は運用開始までに小さな修正がありうるとしています)。Readingの半分以上が「単語を正しく完成させる」作業だと考えると、対策の重心の置き方が変わります。

適応型になって、受け方はどう変わるか

ReadingとListeningは2つのモジュールでできていて、1つ目のモジュールの正答率に応じて、2つ目が難しめか易しめかに分かれます。モジュール1には各セクションのタスクがすべて出ます。また、どちらのセクションにも採点されない問題が混ざっています。

実際の受験で意識したいのは次の3点です。

  • Readingは同じモジュールの中なら前の問題に戻れますが、モジュール2に進むと1には戻れません。
  • Listeningの音声は1回だけ流れ、スクリプトは表示されません。
  • どの問題が採点されないかは受験者には分からないので、「捨て問」を自分で決める意味はありません。

判断の話をすると、モジュール1の正答率が後半の問題群を決める以上、前半を流して後半で取り返すという考え方は取りにくくなりました。最初の問題から普段どおりの精度で解く練習が必要です。

スコアの読み方

4セクションと総合が1〜6の0.5刻みで表示され、総合は4セクションの平均を0.5単位に丸めたものです。ETSの例では、平均5.125なら総合5、平均5.25なら総合5.5になります(ETS「Understanding TOEFL Scores」、2026年11月時点で確認)。

この丸め方だと、たとえば3セクションが5で残り1つが5.5でも平均は5.125で総合は5のままです。5.5が2セクションそろって初めて総合が上がるので、総合を0.5上げたいときは、1セクションだけを伸ばす計画では届かないことがあります。

ETSの対応表の一部は次のとおりです。

1〜6ReadingListeningSpeakingWriting総合(0〜120)
5.527-2826-272727-28107以上
524-2622-2525-2624-2695以上
4.522-2320-2123-2421-2386以上
418-2117-1920-2217-2072以上

同じ「5」でも、セクションによって0〜30点の幅が違う点に注意してください。また「100点以上」という旧基準は、総合5(95以上)と5.5(107以上)のあいだにあたり、1〜6の数字だけでは判断しにくくなります。

2028年1月までのスコアレポートには、1〜6の表示に加えて0〜120の相当スコアも載ります。大学によって要件の表記が0〜120だったり1〜6だったりするのは移行期間として想定されていることなので、自分で換算せず、出願先の最新の要項を確認するのが確実です。MBAを目指す人は主要校の足切りスコアも参考になります。

変わっていないこと

新形式の話題に押されて見落とされがちですが、次の点は同じです。

  • Reading、Listening、Writing、Speakingの4技能を測る試験であること
  • テストセンターでの受験と、試験監督つきの自宅受験(Home Edition)の2通りがあること
  • スコアの有効期限が受験日から2年であること。2026年1月21日より前のスコアも期限内ならそのまま使えます
  • ETSアカウントから申し込むこと
  • 4セクションすべてで最低1問ずつ解答しないと、スコアが出ないこと
  • Write for an Academic Discussionは、名前も課題の骨格も引き続き出題されること

ライティングの答案はキーボード入力です。スコアは受験の3日後にETSアカウントで確認でき、ReadingとListeningの非公式スコアは試験の終了時に表示されます。

採点についても触れておくと、ETSの仕様書ではSpeakingとWritingの記述・発話の課題はAIによる採点に分類されています。ただ、公開された採点基準(Scoring Guides)が求めているのは、課題に答えていること、言葉の正確さや幅、伝わりやすさです。機械向けの小技を探すより、採点基準に沿った答案を作る練習をするほうが確実です。

対策で優先順位が変わるところ

細かな手順はTOEFL iBTの勉強法の記事にまとめています。ここでは、新形式になって順番を入れ替えたい点だけを挙げます。

1. 語彙は「読めれば十分」から「つづれる」へ。 Complete the Wordsは単語の後半を自分で入力する課題です。単語帳で意味を確認したら、前半だけを見て最後まで打てるかを試してください。

2. 短い英文を正確に処理する練習を増やす。 長文1本に時間をかける練習より、100〜200語の学術的な文章を読み、すぐ次へ進む練習のほうが今の形式に近い負荷です。ただ、学術的な文章を読む力そのものは引き続き必要なので、読解の練習をやめる必要はありません。

3. 語順の知識を、書ける形で持っておく。 Build a Sentenceは10問あります。疑問文、間接疑問文、関係詞、受け身など、語順が崩れやすい文を毎日数文、何も見ずに書いて確認するのが効きます。

4. Speakingは「聞いた文を正確に再現する」力が点になる。 Listen and Repeatでは、音を聞いて文の構造ごと頭に残す力が問われます。短い文のリピートを録音して、聞き直して比べる練習が向いています。Take an Interviewは45秒で答える形式なので、経験と意見を2〜3文にまとめて話す練習を重ねます。

5. Writingは「7分で要件を伝える」練習を足す。 Eメールは、提案や招待、問題の解決策などを、場面に合った書き方で伝える課題です。長いエッセイ用の型は、そのままでは使えません。

あなたの場合はどうするか

今の状況まずやること
これから初めて受けるETS Japanの無料練習テストを時間を計って1回解き、落としたタスクを書き出す
旧形式で勉強してきた手持ちの教材のうち、残すものと切り替えるものを分ける(旧教材の使い分け)
旧スコアをすでに持っている有効期限と出願先の受付条件を先に確認する。期限内で要件を満たせば受け直す必要はない
留学や大学院の予定がなく、転職に使いたい先に応募先が求める試験を確かめる

最後の行は特に確認する価値があります。TOEFLは学術の場で英語を使う力を測るための試験で、新形式でメールや日常の文章が増えても、その目的は変わっていません。日本の転職市場で何を示したいのかによっては、TOEFLより別の手段のほうが話が早いこともあります。

関連記事TOEFLとTOEICの違い|転職・留学ならどっち?勉強法の違いも解説

次にやること

今日できるのは、無料のFull-Length Practice Testを1回解くことです。なお、公式の無料テストにはスコア表示や解答の見直し機能がないため、PDFで答えを確認しながら、タスクごとに正答数を記録してください。そのうえで、出願先の要件と受験日から逆算して、語彙、短い英文の読解、Writing、Speakingのどこに時間を置くかを決めます。

形式全体の見取り図と関連記事は、TOEFLパート別の傾向と対策まとめから探せます。

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