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TOEFLの勉強法

新版TOEFL iBT対策は旧教材でもできる?買い替えるべき教材

旧教材は語彙・文法・読解・リスニングの基礎づくりには使えます。形式と時間配分、Speaking・Writingの型は新形式で練習が必要です。教材タイプ別に、そのまま使えるか買い替えるべきかを判断できます。

手持ちの旧教材は、捨てなくて大丈夫です。 単語帳、文法書、読解やリスニングの素材は、2026年1月の改訂後も基礎力づくりに使えます。使えなくなったのは、問題形式、時間配分、スコア換算、SpeakingとWritingの答案の型です。新しい教材を買う前に、ETSの無料練習テストを1回解いて、本当に足りないものを確かめてください。買い足すとしても、多くの場合は新形式の問題が載った1冊で足ります。

ETS Japanも、公式の単語集やテキスト、eBookは引き続き使えるとし、形式は変わるが求められる基本的なスキルは変わらないと説明しています(2026年11月8日に確認)。そのうえで、本番の流れには無料練習テストで慣れるよう案内しています。

旧教材の価値が残る理由、残らない理由

分かれ目は「英語力を伸ばす素材か」「試験の形式に慣れるための練習か」です。前者は試験が変わっても価値が残り、後者は形式が変わるとそのぶん価値が下がります。

新形式は次のような変化をしています(ETS Japan、ETS「Test Content and Structure」、2026年11月時点で確認)。

旧教材が前提にしている形式現在の形式
Reading長いパッセージを読み、35分で20問約200語までの短い文章中心で、約30分50問。単語の文字を補う課題が加わった
Listening講義や会話を聞き、36分で28問短い応答、会話、アナウンス、短い講義で、約29分47問
Writing読んで聞いてまとめる課題を含む2課題で29分語順並べ替え、メール、ディスカッションの12問で約23分
Speaking読んで聞いて話す課題を含む4課題で16分聞いて繰り返す7問と面接形式4問で約8分
出題適応型ではないReadingとListeningは2段階の適応型
スコア0〜1201〜6(0.5刻み)、2028年1月まで0〜120の相当スコアも併記

旧形式の数値はETSの2025年6月時点の公式ページ(Internet Archive)によります。

教材タイプ別の判定

下の表はEigoHEROの判断です。迷ったときの基準は「その教材で何を鍛えるのか」です。

教材タイプ判定使い方と注意点
TOEFL向けの単語帳そのまま使える意味だけでなく、つづりを打てるかまで確認する
文法書・英文解釈の参考書そのまま使える間接疑問文、関係詞、受け身など語順に関わる部分を重点的に
学術的な英文の読解素材一部使える精読や速読の素材にする。設問の解き方の説明は参考程度に
講義音声が付いたリスニング教材一部使える聞き取りとシャドーイングの素材にする。音声は短く区切って使う
2023年7月以降のWriting教材一部使えるAcademic Discussionの部分は使える。時間と語数は本番の10分、100語以上に合わせる
旧形式のSpeaking問題集一部使える自分の意見を時間内に話す練習にはなる。読んで聞いてまとめる課題の型は不要
Integrated Writingや独立型エッセイのテンプレート買い替え推奨現在の試験には対応する課題がない
旧形式の模試(通しで解くもの)買い替え推奨素材としては使えるが、時間配分とスコアの目安には使わない
旧形式のスコア換算表や目標点の表買い替え推奨今のスコアの読み方には使わない
2023年7月より前の問題集一部使える素材としての価値はあるが、形式の説明は2段階ずれている

「買い替え推奨」は、同じ種類の新しい本をすぐ買うという意味ではありません。その部分はもう使わず、代わりに新形式の練習に時間を回すという意味です。無料の範囲で足りるなら、お金をかける必要はありません。

迷いやすい4つのケース

「2023年の変更後の本なら新しいのでは?」 2023年7月以降に出た教材でも、2026年1月の改訂の前に作られていれば旧形式です。見分けるときは「2026年1月の改訂に対応」と明記されているかを、版数と発売日とあわせて確認してください。「最新版」とだけ書かれた古い本もあります。

「公式の教材なら大丈夫では?」 公式であることと、新形式に対応していることは別です。たとえばOfficial Guideは版によって対応する形式が違います。公式教材の版の見分け方はTOEFL iBTの参考書・教材の選び方で整理しています。

「新形式の非公式模試で難しさが違うのは?」 非公式の模試は、作り手によって難易度の設定が違います。得点が大きく動いても、それだけで実力が変わったと判断するのは早すぎます。実力の測定は、形式の根拠がはっきりしている公式の練習テストを基準にするのが安全です。

「旧形式の過去問を解いても意味がない?」 意味はあります。ただし使い方を変えます。例として、旧形式のReadingパッセージなら、1本を一度に解くのではなく段落ごとに区切って読み、要点を日本語で言う、知らない単語を単語帳に足す、という使い方ができます。設問の正答率は、本番の予測には使わないでください。

買う前に確かめる順番

  1. 無料の公式テストを解く。 ETSはInteractive SampleとFull-Length Practice Test 1・2を無料で公開しています。スコア表示や解答の見直し機能はないので、問題と解答のPDFと照らして、タスクごとの正答数を自分で記録します。
  2. 落としたタスクを原因で分ける。 つづりや語彙の不足なら単語帳と文法書の範囲、速さの不足なら手持ちの読解素材、答案の型が分からないなら新形式の練習不足です。
  3. 足りない部分だけを補う。 語彙や読解の不足なら、まず手持ちの教材に戻ります。
  4. 新形式の練習量がもう足りないと感じたら、1冊買い足す。 日本語の解説が必要か、通しの模試が何回分ほしいかで選びます。

通しの模試でスコアの予測がほしい人には、改訂版に対応した公式オンライン模試があります(ETS Japanの案内で1コード5,500円・税込、2026年11月時点)。全員に必要なものではなく、受験直前の確認をしたい人向けの選択肢です。

あなたはどれに近いか

状況判断
旧形式の問題集を何冊も持っている買い足す前に、無料テストと手持ちの教材の仕分けを済ませる
単語帳や文法書だけ持っている無料テストの後、必要なら新形式の問題が載った1冊を足す
何も持っていないあえて旧教材を探す必要はない。新形式対応の教材から始める
受験まで1か月を切っている素材を増やさず、新形式の練習と弱いタスクの反復に絞る
中古で旧教材が安く売られている語彙や読解の素材として必要なときだけ。問題形式の練習用には買わない

試験そのものが学術の場面を想定したものなので、留学や大学院の予定があるかどうかで投資の仕方も変わります。目的と目標スコアがまだ決まっていないなら、教材より先に勉強の進め方と目標スコアの決め方を確認するほうが、結果的に無駄が減ります。

次にやること

手元の教材を机に並べて、上の表で「そのまま」「素材として」「もう使わない」の3つに分けてください。そのあと無料のFull-Length Practice Testを1回解けば、買うべきものがあるかどうかは自然に見えてきます。語彙が課題だと分かったら、単語帳の使い方を見直すのが次の一歩です。

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