テストが始まり、まず取り掛かるのはReadingセクションです。教科書や補助教材のような内容の文章を読み理解できる実力が必要です。
- 情報を見つける
- そして理解する
- そして学習する
この3つを英語でできるかどうかを測るのが、TOEFL iBTです。
Readingセクションは約700語の3~5つの長文で成り立ち、それぞれの長文には12~14の設問がついています。最初の長文は20分で解く独立した問題で、それに続く問題も長文1つに対し20分換算です。時間に間に合わなかった場合は強制的に次のセクションへ進まされてしまうので、そうならないよう速く解く必要があります。
■準備のための戦略
① 大学で使う教材を中心にとにかく読みまくりましょう。
好きな分野だけでなく科学から経済まで幅広い文献を、インターネットや大学図書館で見つけて読みましょう。そして、読みながらその文献の重要ポイントをまず序章から見つけましょう。
- 説明文
- 解説文
- 説得文
このいずれかに当てはまるはずです。
② 語彙も増やしましょう。
たくさんの文章を読み、テーマごとの単語リストを作ります。カード式にするのもいいでしょう。そうして覚えた単語は作文や会話にもどんどん使いましょう。
③ メモ取り練習も重要です。
全ての事実を頭に入れておくのは難しいため、適宜メモを残します。最初に行う速読中に重要事項を書き留め、見やすくまとめたいため、メモ取りのための練習をします。
④ 速読の練習も必要です。
ささっと斜め読みしながらも大まかな流れや印象を簡単にメモする技術を磨く必要があります。ただ、速読だけでは不十分なので、自分のメモを見ながら確認のためもう一度あとで読み直します。ここでその文章のタイプを、例えば分類説明型(classification)なのか、原因と結果型(cause/effect)なのか、類似点相違点型(compare/contrast)なのか判断します。
⑤ スキミングスキルはTOEFL iBTでの活用
スキミングとは、記事や段落の要点を理解するため、素早く情報を読み取る読み取り技術です。
読み手は、単純に書かれているものの概要を理解します。スキミングをすることによって、その情報が今自分に必要な情報に近いものであるかを判断できます。これは、大抵の人が新聞全体に目を通すときにしていることと同じことです。
- スキミングは、たまにスキャニングと混同されることがあります。
- スキャニングも、特定の情報を見つけるため、素早く読みますが、読む目的は異なります。
スキャニング中は、文章全体は読まず、文中で探していた文を見つけたらすぐスキャニングを終わらせることが一般的です。
反対に、スキミング中は、主旨を把握するため、最後まで読み通すことが多いようです。
TOEFL iBTでは、リーティング、ライティング、スピーキングのすべての試験分野において、スキャニングの力を活用する必要があります。
例えば、リーディングセクションでは、3〜5段落程度の、約600〜700ワードの長さの文章が問題として出されます。
一番効率よく、与えられたタスクを完結させる唯一の方法は、 まず初めに段落をスキミングで読み、それから、質問に答えるため、戻って特定の情報をスキャニングするか位置づけることです。
⑥知らない単語の意味を想像するスキルも必須です。
練習の時はまず意味を自分で想像し、そのあと答え合わせとして辞書を引き意味を確認します。この能力が高いと本番非常に有利です。
代名詞に下線を引き、それらすべてが実際に何を指しているのかを確認する作業も、正しい読み取りのためのいい練習となります。
限られた文章を読み、全体像や、その文章を取り巻く環境など推測してみる練習も併せてしてみましょう。
表やグラフの読み取り練習も必要です。TOEFL本番でグラフを作ることはありませんが、表を見て解く問題はあります。
■テスト本番戦略
落ち着いて。知らないテーマの文章でも大丈夫です。情報も答えも全て長文の中にあります。専門用語の注釈もあります。
時間のことなど考える暇はありませんから、そんな暇があったら急いで解き進めましょう。空欄も残してはいけません。とにかく勘で何かを選び、どんどん次へ進みましょう。
Readingセクション終了後は、たとえ心残りがあってもすべて忘れて、Listeningセクションへと気持ちを切り替えましょう。
Readingセクションはより早く、より的確に内容を推測し、そして掴むことが一番大切です。そのための練習を日頃から積み重ねておきましょう。