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日本人が英語を話せない理由

こんにちは、Fです。

「日本人はもっと英語を話せるようにならなきゃだめですよ」

という主張をテレビのコメンテーターがしていたのを居間で夕御飯を食べながら見ていた中学生の頃の自分。

12才のころから英語の必要性をなんとなく教えられて、これまでの10年間で日本で英語教育をうけてきました。

家庭教師として英語を自分より年下の生徒に教えてきたこともありました。

英語圏に長期留学したこともなければ1年以上の海外在住の経験もない僕にとっては、ペラペラと流暢な外国語を話す帰国子女の友人がうらやましく思えました。

「英語」というキーワードを聞くと思うことが多い自分ですから、日本人が英語が苦手な原因について書いてみようと思う。

(これを書いている自分もレベルにはよりますが、自身を持って英語が特技だといえるレベルにまでは達していないと思っています。)

目次

そもそも英語を勉強するモチベーションが「試験や入試」から来るということ

これは日本人である我々ならほぼ全員同意できるのではないでしょうか。現時点で日本で生活するにあたって英語が喋れなければ生きて行くことができないという状況に直面することはまず無い。道を歩いていても外国人に英語で話しかけられるなんて都市を歩いていて30回に一回あるかないかくらいでしょう。

じゃあ何故、コレほどまでに多くの人が英語学習にお金と時間をかけているのかと言えば、「第一志望に入るため」「TOEICで良い点をとって会社で昇進するため」という様な社会的承認を満たすためのツールとして英語を勉強しているからです。

実際これが現実です。入試を突破した後も日本語という言語は非常に優秀で、わざわざ英語の教科書を使わなくても、それに相当する概念を忠実に説明できる日本語がすでに存在しており、欧米の原書を開かなくても知りたい知識を日本語で学べてしまいます。留学生と話したりすると、やや難しい化学や数学の用語を英語で説明してくることがありますが、それは逆に言えば彼らは母語ではなく英語で学んだ方が効率が良かったからです。

また世の中には無数に職業があります。高校、大学の同期や先輩をみても「地方公務員、自動車メーカー、MR,商社マン、医者、自動車メーカー、外資系金融、外資系コンサル、銀行マン、官僚」と多岐にわたる仕事をしていますが、ヒアリングしてみても毎日英語を使っている人なんて殆ど居ません。 通訳の友人は母語が英語なので使っていましたが。)

というわけで、日本人が英語を一生懸命勉強する主な理由は、「とにかく目の前にある入試や昇進のために必要だから」でしょう。これからグローバル社会がくるから英語は欠かせないというモチベーションでやっているならば、少なくとも自らすすんで洋書くらいは読むはずです。

その「試験や入試」にスピーキング、(ライティング)が課されていることはまず無い

日本人が英語を勉強するのは、「目の前にある入試や試験」を突破するためであることが殆どなわけですが、その試験自体に、スピーキングやライティングといったアウトプット能力を必要とする場合は少ない。(ライティングは国公立大学の2次試験には取り入れられていますが、スピーキングは聞いたことがない)

このブログでも取り扱っているTOEICですが、これはリーディングとリスニングから成り立っている試験です。最近はスピーキングライティングverもありますが、メジャーではありません。スピーキングの能力を必要とするのならば、TOEICではなくてTOEFLの点数を提出することを義務付ければいいでしょうけど、その流れもぼちぼち出てきている程度です。

これにも裏があって、テストを作る側にとっても、スピーキングの試験なんて明快で客観的な採点基準を作るのに一苦労。おまけに採点に膨大な時間がかかりますからコストの関係からも導入したくないわけです。

大学受験入試でスピーキングが問われないから、大手予備校や高校でもスピーキングの対策などをする所なんて殆どありません。だから、留学するか、独学でネイティブと多く喋る時間を設けている人か、一部の特殊な人しか英語を喋れるようになりません。

英語が喋れるようになった人は、仕事や生活の変化で「やらねば死」という状況に追い込まれた人がほとんど

「元外資系●●副社長」みたいな肩書を持った人が英語の勉強法を紹介する本が無数にありますが、それらの本の殆どに共通しているのは”英語を必要になってから勉強した”と語っている事です。

例えば大学に入ってからも授業を全て英語で行う所もありますが、ハッキリ言ってそんなの数校しかないし、仮にあったとしても殆どの大学ではそんな授業とらなくても必要単位をとって卒業できてしまいます。

大学卒業して、大手石油元売り会社に就職した先輩は、大学時代外国語を殆ど真面目にやっていませんでしたが、海外勤務になって必要になってから英語をやり直して超ペラペラになっていました。こんなもんですね。

一方で、カリフォルニア育ちの帰国子女の中学の同級生は大学卒業後、農業関係の仕事について仕事では英語を使わなくなって、かなり実力は落ちたらしいですが、トレードオフで農業に関して詳しくなっていました。ですから英語をやらないで別の事に取り組んでいた方が得られるものも大きいなんてケースは多々あるということを認識しておいた方が良さそうですね。

正確な英語を使うことが絶対条件のビジネス交渉や契約に関する場なら、いざとなれば通訳を雇ったほうがトラブルを回避できる可能性も高いでしょうし。

というわけで日本人が英語を話せない理由はこうです。

  1. 現状の大学入試制度で、スピーキングの能力が求められていない
  2. 仕事で使う人だけが、必要ならば身に付ければ良いという風潮がなんとなくなくある

というわけで、以上の2つに賛成して「確かに今の教育制度が悪いし、必要な人だけがやればいいじゃん」という人はそれでいいでしょう。

しかし、いつか何か外国語を使ってやりたい「夢」「目的」が出てきた時に、最短で実用レベルにまで持っていくためにどう勉強すればいいか

知っておきたいな~と思う場合は『第二外国語習得理論』を勉強することをオススメします。

学問として存在する「科学的に外国語を勉強するためにどのような方法をとるのが最も良いのか」を研究する学問です。

個人で勉強するのには、結構な量の資料を読んだりしなければいけないですし、

体系的に学習方法をまとめているものが知っている限りないので

これに関してもメルマガで全部お伝えしようかなと考えています。(あ、もちろん無料です)

また時がきたらお知らせしますー。

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