英語で「残念ながら…」ってうまく伝えられますか?そもそも「残念ながら」は、そもそも誘いや申し出などを拒否する場合に使用する言葉で、「ありがとう」「あいにく」「申し訳ない」を用いて残念な気持ちを表し、やむを得ず断っていることを相手に伝える表現です。
ビジネスマンであれば「残念ながら〜することはできかねます。」のようなメールを書くことも多いかと思いますが、意外と英語で書こうとするとパッとすぐに出てくる表現ではないですよね。
そこで今回は、いざという時にすぐ「残念ながら〜」と表現できるようにするための英文表現をまとめてみましたので参考にしてみてください。
① Thank you for~, but unfortunately…
〜に感謝しておりますが、残念ながら〜
[例] Thank you for your proposal, but unfortunately I’ve already accepted another one.
➡︎ ご提案に感謝しておりますが、残念ながらすでに他からのご提案を受け入れております。
→unfortunatelyは「不運な・残念な」という意味の英単語です。「恋するフォーチュンクッキー」というAKB48の人気曲のフォーチュンは「幸運な」という意味ですが、unという接頭辞がついているので、その反対を意味する「不運」という意味になります。
「不運なことに=残念ながら」という理解に加え、日本人も必ず断る時に行う「提案への感謝」も表現する必要があるので、ここではオーソドックスなThank you for〜という表現を使ってみました。
② We appreciate~, but I’m afraid…
〜感謝していますが、残念ながら~
[例] We appreciate your offer, but I’m afraid I don’t have enough time.
➡︎ お申し出に感謝しておりますが、残念ながら時間が足りません。
→appreciateは「感謝する」という動詞で、Thank youよりもフォーマルに「ありがとう」と伝えることのできる表現です。
そして、「be afraid (that/of)〜」で「恐縮ですが〜/残念ながら〜」という意味になります。もともと「afraid=恐れ」なので、元の単語の意味を理解できていれば納得の表現ですね。
文法的な構造は①の表現とあまり変わりませんが、こちらはさらにフォーマルに「残念ながら〜」を英語で表すことができます。
③ We sympathize with your situation, but I’m afraid…
ご事情はお察し申し上げますが、残念ながら〜
[例] We sympathize with your situation, but I’m afraid we are not interested in Internet business at this moment.
➡︎ 御社のご事情はお察し申し上げますが、残念ながら弊社はインターネットビジネスには今のところ興味がございません。
→「sympathize with〜」は「〜に同情する」という意味です。これにsituationを付けることで「あなたの状況に同情します=ご事情はお察し申し上げますが」という意味になるわけですね。
同情するという表現なので、先ほどの2つの表現よりもさらに相手の気持ちに寄り添っているニュアンスを出すことができます。日本人だとこちらの表現の方が美しいと思う人も多いかもしれません。
④ I would love to do that, but unfortunately…
〜したいですが、残念ながら…
[例] I would love to accept that, but unfortunately, we are not able to spend more money at this moment.
➡︎ ぜひそのオファーを受けたいですが、残念ながら今のところに資金的余裕はございません。
→「would love to 〜」で「〜したい」という意味の文法表現です。
この組み合わせはとても上品に相手の誘いを断る英文の1つで、特に「would love to」がフォーマルさを演出しています。will出なくwouldである理由は、「過去形にすることで、相手との距離感を少し空けるため」です。
間違った日本語で恐縮ですが「〜でよろしかったでしょうか?」と聞いてくるファミレスの店員も、相手への尊敬の念を「過去形」に込めようとしていますね?原理はこれと同じです。
さらに、like to〜という表現でなく「love to〜」なので、likeよりもさらに「〜したい!」という気持ちの強さを表すことができます。
これらの理由から相手の気持ちを最大限尊重しつつ、相手の誘いを断る時のフレーズとして、この「would love to〜」は非常に使い勝手良く活用することができます。
まとめ|「残念ながら〜」ってビジネス英語でなんて言うの?
「残念ながら〜」をビジネス英語で表すための表現をまとめてみましたが、いかがだったでしょうか?
「残念ながら〜」の英語表現はそこまで数は多くありませんが、メールの文面でも実際のコミュニケーションの場面でも使う場面の多い言葉だと思いますので、何度も口にして自分の体に馴染むようトレーニングして身につけましょう。
▼「恐れ入ります」のビジネス英語表現はこちら!
▼「念のため確認させてください」のビジネス英語表現はこちら!
▼「〜をお知らせいたします」のビジネス英語表現はこちら!