就職や転職の際に、書類選考を通過することができたら、いよいよ面接が待っています。英語力を求められる企業やポジションなら、そのほとんどが英語でのインタビューになるでしょう。
ここでは、その英語のインタビューで質問される3つの質問の準備の方法をご紹介します。
【質問1】自己紹介をしてください。
Tell me about yourself?
1~2分、単語数で200~300程度が適切です。名前や年齢、出身地などは必要ありません。面接官が聞きたいことは、どれだけそのポジションにフィットしているかなのです。そのことを考えると何が余計なことなのか自然に分かりますよね。
ポイント1:スキル
考えたいのは、その企業がどんな人を求めているのかということ、さらに応募するポジションには、どんな適性やスキルが必要なのかということです。
自分のことについて何を盛り込めば、この2つのことにフィットするのかをじっくり考えましょう。
ポイント2:話す内容
話に盛り込む項目を4つか5つに絞りましょう。以下の項目などは手軽に盛り込みつつ、自分のキャリアについてアピールができるのでオススメです。
- 仕事の経験と携わった期間
- 経験の中での功績や実績
- アピールしたいスキル
- 仕事に対する価値観
- 目指すキャリアの将来像
【質問2】あなたの強みは何だと思いますか?
What do you consider to be your strengths?
強みや長所についても、応募するポジションに対する適性とフィットしている点をアピールしましょう。ですから応募の際には、そのポジションが自分に合っているのかをしっかり考える必要はありますね。
ポイント1:強みの表現に不可欠なこと
適性を表現する言葉はたくさんあります。punctual(時間を守る)take initiative(主体性がある)proactive(積極的)leadership(リーダーシップ)positive(ポジティブ)などどんどん出てくるでしょう。
でも、これらのことをたくさん並べても面接官には響きません。これだ!という1つで十分です。必ず、経験の中からそれらを証明するような具体的な「あなた独自の」説明を話してください。
ポイント2:「あなたの強みは?」と同じ意味の質問表現
以下のように、強みや長所は他の聞き方をされることもあります。
・あなたがこの仕事に適任だと思うのは何故ですか?
Why do you think you’re the best person for this job?
・弊社にどのような貢献ができますか?
What can you offer us?
これらの質問があったら、強みや長所を聞かれていると思ってください。
反対に短所二ついて話をする時には、短所が長所に見えるようにしたいものです。例えば、「自分は完璧主義すぎるので、何かが100%完璧になるまで満足しない」といったようなアピール方法です。
【質問3】あなたの一番の弱みはなんですか?
What is your biggest weakness?
弱みを話すことはマイナスになると考えて「弱みはありません」と答えるのは間違いどころか嘘になってしまいます。人間、パーフェクトな人は1人もいません。
ポイント1:弱みを客観的に説明する
面接官が知りたいのは、弱みが何なのかだけではありません。まずは、その弱みに気が付いていること、つまり自分を客観的に見ることができるかが見られます。
今までの過去の経験や生い立ちなどから、自分の欠点は「何であるか」「どうしてそれが弱みと言えるのかの客観的な事実やデータ」「その短所ができたバックグラウンド」などについて話すと、自分の短所を踏まえつつ、自分の人間性を相手にアピールすることができます。
ポイント2:弱みを改善していることをアピールする
自分の弱みに対して、克服のためにどんな対策を考え、どう対処しているかということを面接官は聞きたがっています。ということは、弱みを話す場面もひとつの自分を売り込む機会なのです。
日頃から弱みの克服を頑張っている人はすぐに浮かんでくるかもしれませんが、難しい人はまず、その弱みの反対の言葉を探してみましょう。
そこから、その反対言葉のためにできること、心掛けれること、気をつけることを探してみましょう。もちろん、実践していることを伝えましょうね。
外資系転職エージェントの比較
追伸:英語面接の成功は「事前準備」で決まり!好印象を残すための7つの心得!
日本語の面接だって大変なのに、英語となるともっと大変!ですよね。まずは、緊張感をコントロールすること、それから自分のことをクリアに話すことが大切です。そして伝えるべきことをしっかり表現できることが面接のポイントです。
これから紹介するステップが、皆さんの英語の面接時の助けになると思います。
ぜひ、チェックしてみてください。
早めの到着
面接の場所に早めに到着することは、「遅れない」というルールを守るというだけでなく、これから英語の面接に備えて、静かな心で落ち着く時間を確保することに繋がります。落ち着きは「はっきりクリアに話すこと」「話の内容に集中すること」を可能にするのです。
原稿準備はしない
質問の回答を準備する時に、一字一句書き出してしまっていませんか?もちろん入念な準備は必要です。
でも面接の場合は、自分の経験やスキルを話すのに必要な単語をしっかりチェックしておくことが重要です。用意した原稿を読む練習ではなくて、その単語を盛り込んで話す練習の方が効果的です。
面接官は、ひとつの質問を色々な角度から聞いてきます。ここで大切になるのが、その質問に対してアドリブかつ論理的にフィットする回答を答えるということです。事前に全ての言葉を用意することができないからこそ、キーとなる英単語は抑えておくようにしましょう。
面接官の知りたいことを話す
面接官は既にあなたのレジュメやCVを読んでいます。面接官は、そこに書かれていることの先の詳細、他の有益な情報を求めています。レジュメやCVのリピートにならないよう、詳しく伝えましょう。
詳しい情報提供
聞かれている質問に対して的を射た回答をすることは大切ですが、有益な情報を伝える機会を逃すこともあります。質問に回答した後に、関連していることならば付け加えてもいいでしょう。以下のフレーズで始めてみましょう。
- This might be a good time to explain…
- This is related to…
- An example of this might be…
具体例を考える
面接ではよく強みや弱み、個性や特徴を聞かれます。その時に一言で表現した後にそれをよくイメージできるような具体的な経験やエピソードを盛り込むとより伝わります。特に良い面を話す時には、数字やデータなどの根拠があったほうがアピール度も高くなります。
丁寧にフレンドリーに
どんなにカジュアル感の強い職場環境であってもスラングなどを使うことは避けましょう。丁寧な表現で会話することが大切です。名前を呼ぶならMr.やMs.を付けるとか、質問の時はWould you …?やCould you…?を必ずつけましょう。
自分の発言に集中する
面接官の興味はあなたの英語力やどのように話すかということよりも、何を話すかに向いていることを覚えておきましょう。もちろん英語力のテストの場合は例外ですが、面接の質疑応答はテストではありません。どんなに流暢に話しても、企業や職業のことを理解していなければ意味がないことを知っておきましょう。