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ビジネス英語

外資系企業用の英語履歴書の書き方のガイドブック

英文レジュメの書類と、マーカーで強調された行・チェックマークを描いたイラスト

英文履歴書(英文レジュメ)は、日本の履歴書のように決まった書式を埋める書類ではなく、応募する仕事に対して「自分が何をしてきて、何ができるか」を短く伝える書類です。

この記事では、外資系企業や海外の求人に応募するときの英文履歴書について、基本の構成・各項目の書き方・避けたい書き方を順に解説します。

英文履歴書の基本ルール

  • 長さ:1ページ、職歴が長い場合は2ページが目安とされています(参考:ロバート・ハーフ「英文履歴書(英文レジュメ・CV)とは?」)。
  • 順番:職歴は新しいものから書く「逆時系列(reverse chronological)」が基本です(同上)。
  • 書き方:主語の「I」は省略し、動詞で始まる箇条書きにします。完了した実績は過去形(Increased など)、現在も続けている業務は現在形(Lead など)にします。
  • 中身:応募する求人に合わせて、関係する経験を優先して書き直します。
  • ファイル:応募先の指定や、応募フォームが受け付ける形式に従います。特に指定がなく、PDFが受け付けられる場合は、レイアウトを保ちやすいPDFも選択肢です。

英文履歴書の書式に世界共通の決まりはありません。国・業界・企業によって慣習が異なるため、求人票や応募先の指示がある場合はそれを優先してください。

ResumeとCVの違い

英文履歴書には「Resume(レジュメ)」と「CV(Curriculum Vitae)」という2つの呼び方があります。どちらを指すかは国によって異なります。

Resume(レジュメ)CV(Curriculum Vitae)
使われ方の例アメリカ・カナダなどで一般的な呼び方イギリスなどではResumeとほぼ同じ意味。米国では主に研究・教育職向けの書類を指すことが多い
長さ簡潔にまとめる英国式はResumeと同程度。研究職向けは業績を網羅するため長くなりやすい
内容応募職種に関係する経験を絞って書く英国式はResumeとほぼ同じ。研究職向けは論文・研究費・学会発表なども網羅
  • イギリスなどでは「CV」が、アメリカでいう「Resume」とほぼ同じ意味で使われることがあります。
  • アメリカでは「CV」は主に大学・研究機関への応募で使う、業績をすべて載せる長い書類を指します。

ただし、使われ方は国や業界、企業によって異なります。名称だけで書類の形式を判断せず、求人票や応募先の提出指示を確認しましょう。特に指示がない場合、本記事では職務経歴を中心に簡潔にまとめた書類を推奨します。応募先によっては、日本語の履歴書・職務経歴書もあわせて求められることがあります。

英文履歴書の構成

一般的な構成は次のとおりです。見出しの英語はそのまま使えます。

  1. Contact Information(連絡先)
  2. Professional Summary(職務要約)
  3. Work Experience(職務経歴)
  4. Education(学歴)
  5. Skills(スキル・語学・資格)
  6. 必要に応じて Certifications(資格)、Awards(受賞歴)など

冒頭には希望職種を書く「Objective」を置く書き方もありますが、本記事では経験や強みを2〜3行でまとめた「Summary」を置く形を推奨します。

以下の英文サンプルの氏名・会社名・経歴・数値は、すべて説明用の架空の例です。必ず自分の事実に置き換え、確認できない数字は書かないでください。数字で示せる実績がない場合は、担当範囲や改善した内容を具体的に書けば十分です。

1. Contact Information(連絡先)

氏名、所在地(市区町村・国程度で十分)、電話番号、メールアドレス、必要に応じてLinkedInのURLを書きます。電話番号は国外に出すなら国番号つき(+81)で書きます。

TARO YAMADA
Tokyo, Japan | +81 90-1234-5678 | taro.yamada@example.com | linkedin.com/in/taroyamada

2. Professional Summary(職務要約)

職種・経験年数・強み・実績を2〜3文でまとめます。応募する求人の内容に合わせて毎回調整しましょう。

Sales manager with eight years of B2B software sales experience in Japan.
Led a team of six that grew annual revenue by 35% in FY2024.
Business-level English; experienced in reporting to APAC headquarters.

3. Work Experience(職務経歴)

新しい職歴から順に、役職・会社名・勤務地・在籍期間と、3〜5行程度の箇条書きを書きます。

Sales Manager | ABC Software K.K., Tokyo | Apr 2021 – Present
- Lead a team of six account executives covering 120 enterprise clients
- Increased annual revenue by 35% by launching a partner sales program
- Negotiated a three-year contract worth ¥150 million with a major retailer

ポイントは次の3つです。

  • 動詞で始める:Led / Managed / Increased / Reduced / Launched / Negotiated など
  • 確認できる場合は数字で示す:売上、件数、人数、削減率、期間など(確認できない数字は作らない)
  • 仕事内容より成果を書く:「〜を担当」ではなく「〜して何が良くなったか」

役職名・部署名の英語表記は、次の記事にまとめています。

関連記事【英語履歴書必見!】役職名・部署名の英語表記一覧

4. Education(学歴)

新しい学歴から書きます。職務経験がある場合、本記事では大学以降を書く例を示します。学位名は自分で英訳せず、卒業証明書(英文)や大学の英語版公式サイトなどに記載された正式な表記を使ってください。

Bachelor of [official degree name] | XYZ University, Tokyo | Mar 2016

学位の英語表記はこちらを参考にしてください。

関連記事【英語履歴書必見!】学位・資格の英語表記一覧

5. Skills(スキル・語学・資格)

語学、ツール、資格などを簡潔に並べます。英語力を示す材料として、TOEICなどのスコアを書く方法もあります。

Languages: Japanese (native), English (business level; TOEIC 860)
Tools: Salesforce, HubSpot, Excel (pivot tables, VLOOKUP)

英文履歴書に書かないほうがよいこと

英文履歴書では、次のような情報は通常載せません。年齢・性別の記載や顔写真が不要である点は、ロバート・ハーフ「英文履歴書(英文レジュメ・CV)とは?」でも説明されています。日本の履歴書との大きな違いなので注意しましょう。

  • 顔写真(俳優・モデルなど一部の職種を除く)
  • 生年月日・年齢・性別
  • 婚姻状況・家族構成
  • 「References available upon request」(照会先は求められたときに出すのが前提なので、書く必要はありません)
  • 「I」「my」などの主語や、長い文章

ただし国や企業によっては写真や生年月日を求める場合もあります。応募先の指示を確認してください。

採用管理システム(ATS)を意識した書き方

応募書類を採用管理システム(ATS)で管理している企業もあります。システムの仕様や使い方は製品・企業によって異なりますが、人にもシステム上でも内容が伝わりやすいよう、次の点を意識するとよいでしょう。

  • 求人票に出てくる職種名やスキルのキーワードを、実際に経験がある範囲で使う
  • 見出しは「Work Experience」「Education」など一般的な名称にする
  • 画像・アイコン・グラフ、複雑な表組みは避け、シンプルなレイアウトにする

テンプレートの選び方は、次の記事で詳しく解説しています。

関連記事【英語版履歴書テンプレート】無料テンプレートの探し方と選び方・コピーして使える記入例

ATSについてのよくある誤解や、提出前に読み取りやすさを確かめる方法は、英文レジュメのATS対策で詳しく解説しています。

求人に合わせて書き直す手順(Before/After)

求人ごとに英文履歴書を変えるべきか、という質問への答えは「経験そのものは変えずに、書き方と順番を求人ごとに見直すのがおすすめ」です。同じ経歴でも、応募する仕事によって伝えるべき経験が変わるためです。

英文履歴書は、一度作って終わりではありません。応募する求人ごとに、次の順番で見直すと効率的です。

  1. 求人票の要件を書き出す:Responsibilities と Requirements から、求められている経験・スキルを箇条書きにします。読み方はジョブディスクリプションの読み方で解説しています。
  2. 要件に合う経験を上に移す:各職歴の箇条書きのうち、要件に関係するものを上に並べ替えます。関係の薄いものは短くするか削ります。
  3. Summary を書き直す:応募する職種名と、要件に合う経験・強みが最初の2〜3行で伝わるようにします。
  4. 言葉をそろえる:同じ経験を指す言葉が求人票にあれば、実際の経験の範囲でその言葉を使います。

求人票の要件 Experience managing vendor relationships / Strong Excel skills

前提:購買部で、海外の取引先15社との価格交渉・納期調整と、Excel(ピボットテーブル、VLOOKUP)での月次の購買コスト集計を実際に担当していた場合

Before(どの求人にも同じ内容)

  • Handled various administrative tasks for the purchasing department.

After(求人に合わせて書き直したもの)

  • Managed relationships with 15 overseas vendors, including price negotiations and delivery schedules.
  • Built Excel reports (pivot tables, VLOOKUP) to track monthly purchasing costs for the department.

※数字は説明用の架空の例です。

Afterは、前提にある実際の業務のうち、求人の要件に対応するものを、具体的な規模や使ったツールとともに書いています。ただし、求人に合わせるのは「書き方と順番」であって、経験そのものではありません。経験していない業務やスキルを書き足すのは避けてください。必須要件が一部足りないときの考え方は、RequiredとPreferredの違いを参考にしてください。

職務経歴書やAIを使って作る場合

日本語の職務経歴書がある場合は、それを一文ずつ英訳するのではなく、事実の材料として使い、求人に合わせて英文履歴書を組み立て直すのが近道です。具体的な手順とBefore/After例は、職務経歴書を英文レジュメに作り直す手順にまとめています。

翻訳ツールや生成AIは英語表現を整えるのに便利ですが、書いていない成果や数字が足されることがあります。出力は必ず自分の経歴と照らし合わせて確認しましょう。注意点はAIで英文履歴書を作るときの注意点で解説しています。

あわせて準備したい書類と表現

英文履歴書とあわせて、カバーレター(送付状)の提出を求められることもあります。

関連記事【英文履歴書のカバーレター】フォーマット&そのまま使える自己PR例文

自分の強みを英語で表す表現は、履歴書だけでなく面接でも役立ちます。

関連記事【英語履歴書・面接】積極的な性格を表す英語表現とアクション動詞一覧 関連記事【面接の英語】英語での自己紹介と強み&弱みの自己PR表現

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